透析療法とは何でしょう?

透析療法の準備について

透析療法を行う病院

 

 

透析療法について腎臓との関係を交えながらご説明します!

 

慢性腎臓病が進行すると、腎不全という重大な病気になってしまいます。腎不全は腎臓機能がほとんど使えない病気ですので、とても深刻なのです。

 

腎不全は慢性腎臓病のステージ5に該当し、腎臓機能が正常時の15%未満まで下がってしまった状態です。そうなると症状を悪化させないように、仕事や食事などの日常生活で注意しなければならないことがたくさん出てきます。

 

そして、もし腎臓機能が正常時の5%以下になると尿毒症になってしまう恐れがあります。尿毒症は尿の中に排泄されるべき老廃物が血液中に溜まってしまうことによって発生する症状のことです。最初は食欲不振や吐き気などが発生し、徐々に消化器、呼吸器、循環器、神経などでも不具合が現われるようになります。

 

老廃物を排泄する機能がうまく働かなくなってしまうために引き起こされてしまうのです。

 

腎不全が進行すると病状の進行を遅らせる治療を行いながら、透析療法の準備を進める必要があります。この状況のことを一般的に計画導入と呼んでいますが、尿毒症と思われる症状が発生していると早めに透析療法に移行するケースがあります。通常は血清クレアチニンの数値が8r/d?をオーバーすると透析導入の準備に取り掛かりますが、すでに尿毒症を発症していれば、たとえ、これより低い数値でも透析を開始するのです。

 

透析療法は血液中に溜まってしまった老廃物を除去する作業であり、低下した腎臓機能を代行するために人工的に行っている治療法です。しかし、腎臓のすべての機能をカバーできるわけではありません。

 

透析療法で代用可能な腎臓機能は、「老廃物であるクレアチニン、尿酸、尿素窒素などの排出」「電解質の調整」「不要な水分の排出」「体内のペーハー値を弱アルカリ性に保つ」の4つです。

 

逆に代用できないのが、「不足すると貧血になりやすい造血ホルモンの分泌」「ビタミンDの働きの活性化」の2つです。これらについては、薬物療法によってカバーしています。

 

尚、透析療法には血液透析と腹膜透析があります。

 

どちらで治療するかについては、、それぞれの病気の進行具合や生活状況に合わせて、医師と相談して決めると良いでしょう。


血液透析による治療法

現在、透析治療のうち約97%が血液透析です。

 

血液透析を行うには、まず腕にシャント(動静脈吻合部)と呼ばれる血液の採り出し口を作る手術が必要になります。静脈を通して1分間に200mlの血液を採血しなければなりませんので、毛細血管を経由せずに静脈と静脈を繋げるのです。それによって静脈から多くの血液を採ることができます。

 

そしてシャントの手術が済んで実際に血液透析を行う時は、腕のシャントに針を刺して血液を採り、透析装置を使って老廃物や余分な水分や電解質を除去して、濾過した血液を再度別の針を通して静脈から体内に戻します。

 

この治療は通院で行うことが可能ですが、病状が悪い時は入院することになります。透析に慣れて病状も良くなれば、定期的に週3日くらいの通院で大丈夫です。1回の治療では3〜5時間くらいの時間を必要としますが、透析中はベッドでテレビを見たり、雑誌などを読むことも可能ですので、それほど苦痛を感じることはありません。

 

ただし、透析中は医師の指示を守らなければ、合併症などを引き起こすこともありますので充分に注意してください。

 

尚、血液療法は治療期間が長引くことが多いため、職場の上司と充分に話し合って、なるべく仕事に支障が出ないように行うことが大切です。

腹膜透析による治療法

腹膜透析は、透析療法の全体の割合から見ると、わずか3%しか実施されていません。

 

やり方は、腹部にカテーテルという細いチューブを埋め込む手術を行い、このカテーテルから約2?の透析液を入れて、腹膜を通して血液に含まれた老廃物や不要な水分などを透析液側に移す方法です。尚、その際に必要なものを血液中に補給することも可能です。

 

ただし、自宅ですので、治療に関する作業を自分や自分の家族が行わなくてはならないというデメリットあります。特に腹膜透析では6〜8時間くらいの間隔で透析液を入れ替えなければなりませんので、その作業を問題なくできるようにする必要があります。

 

また、腹膜透析は長期間行うと腹膜が劣化して、7〜10年後には実施できなくなるというデメリットもあります。そのため、あまり行われていないのです。

 

しかし、腹膜透析にもメリットがあります。まず、治療のたびに、わざわざ病院へ通わなくても自宅で行うことができるという点です。通院は1カ月に2回程度で良いのです。

 

また、血液透析に比べるとカリウム制限が少ないこともメリットの1つです。食べたい物が食べられないことは辛いことですが、腹膜透析は血液透析ほど規制は厳しくありませんので、それほど辛い思いをする必要はありません。

 

さらには24時間継続して治療ができるため、体にかかる負担が少ないことも大きなメリットです。透析療法によって他の部位に不具合が発生することは避けなければなりませんので、体に優しい治療を行うことが大切なことです。

 

腹膜透析は長時間行うことが難しいため、病状やライフスタイルに応じて、一時的に行う治療法と考えると良いでしょう。腹膜透析を続けた後に血液透析へ変更したり、腎移植を行うケースもありますので、担当医師と充分に話し合って治療法を決めるようにしてください。

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