シトルリンの効果について

スイカとニガウリ

 

シトルリンはどんな効果がある物質なのでしょう?

 

シトルリンは遊離アミノ酸の1種で、私たちの体内で重要な役割を果たしています。スイカ、ヘチマ、メロン、ゴーヤなど、主にウリ科の食品に含まれていますが、特にスイカの葉や皮に多いと言われています。

 

シトルリンの効果ですが、大きく分けると2つあります。1つは血流を改善することです。それによって動脈硬化の予防、むくみ解消、冷え性改善、血圧を下げる、記憶力や集中力を高める、筋力増強、精力増強などの作用が期待できます。

 

そしてもう1つは尿素回路(オルニチンサイクル)を活性化することです。それによって利尿作用、肝臓や腎臓の機能のサポート、疲労回復などの作用が期待できます。利尿作用は腎臓の働きを軽減する効果がありますので、シトルリンが配合されているサプリは腎臓に良いと言えるでしょう。

 

シトルリンはL型とD型があり、健康維持に活用できる成分としてサプリメントなどに配合されているのはL型です。D型は体内に吸収されることなく、そのまま排出されてしまいます。

 

そのためサプリの成分表にシトルリンとして明記されている時はL-シトルリンになります。

 

尚、シトルリンの副作用については、今のところ事例はありません。ただし、血流を改善しますので、血管に疾患がある方は摂取を控えたほうが良いでしょう。

 

また、シトルリン血症(血液中のシトルリン濃度が異常に高い状態)の方も避けるようにしてください。この病気は意識障害、精神分裂、手の痙攣、興奮性亢進などの症状が出てしまいます。

 

さらには血管を拡張させる作用がありますので、吸収すると血圧を下げることも考えられます。血圧を調整する薬などを服用されている方も摂取を控えるようにしましょう。


シトルリンとは?

シトルリンは私たちの体内を巡回している遊離アミノ酸の1つです!

 

通常、アミノ酸と言えば、人間の体を作っているタンパク質を構成している物質ですが、遊離アミノ酸は単独で存在し、必要な時にいつでも仕事ができる状態になっている物質のことを指します。

 

シトルリンという成分は1930年に日本の学者が発見し、スイカの学名であるシトルラス・ブルガリス(Citrullus vulgaris)から名付けられたと言われています。(学名とは学術上、生物に命名された世界共通の名称)

 

シトルリンが多く含まれている食品は以下のグラフの通りです。

 

 

シトルリンの含有量のグラフ

 

上記のグラフをご覧いただけるとおわかりだと思いますが、最も多く含まれているのはカラハリスイカの葉です。カラハリスイカはアフリカのカラハリ砂漠に自生する野性スイカでスイカの原種と言われています。

 

カラハリスイカは私たちが日頃から食べているスイカとは全く異なります。実が赤くて甘味があり美味しいというイメージとはかけ離れているようです。カラハリスイカの特徴は、実は小さくて黄緑色や白色で、食べても甘味がなくて苦みが強いそうです。

 

そのためメリットがないと思われるかもしれません。

 

しかし、太陽の強い光に晒されて、水分も少なく、高温で乾燥した砂漠という過酷な環境で育ったカラハリスイカは、とても高い生命力があり、健康や美容に優れた成分が含まれています。

 

中でも、強い抗酸化作用を持ち活性酸素の一種であるヒドロキシラジカルを除去する機能があるシトルリンが豊富に含まれていることが、大きな注目を集めています。また、果汁は高い保湿性があることも判明しています。

 

カラハリスイカは葉の部分にシトルリンを蓄積して、紫外線や活性酸素から身を守っています。葉の部分に100gあたりで420mgという高い濃度で含まれていることからも、環境ストレスが高い砂漠を生き抜くための重要な成分となっていることがわかります。また、乾燥により環境ストレスが悪化するほど、シトルリンが増加するという性質があります。

 

尚、カラハリ砂漠で暮らしているサン族(ブッシュマン)の間ではカラハリスイカの実を「砂漠の水だめ」と呼んで、飲料水、料理、洗濯、洗浄水、家畜の飲み水などの生活用水として活用しています。

 

現在、カラハリスイカを直接購入するのは難しいかもしれませんが、濃縮されたエキスが配合されたサプリメントは国内でも出回っていますので、簡単に買うことができます。

 

その他には私たちが普段食べているスイカにもシトルリンが含まれています。スイカと言えば赤い実を食べますが、実際には外側の白い部分には実よりも約2倍のシトルリンが含まれています。

 

そのため捨てるのは勿体ないのです。漬物、サラダ、煮物、カレーの具などにして食べられる食材ですので、上手に活用しましょう。中国ではスイカの皮は薬や漢方薬にも使われているそうです。

 

その他にはヘチマやメロンなども含有量が多く、ウリ科の植物に含有量が多い成分と言えるでしょう。

 

協和発酵バイオがシトルリンの摂取量として推奨しているのは1日800mgで、そのくらいの量を吸収すれば、効果が期待できるそうです。

 

これを食べ物だけで摂取するのは難しいと思われますので、サプリメントなどを上手に併用すると良いでしょう。

どんな効果があるのでしょう?

疲労が溜まっているサラリーマンとOL

 

 

シトルリンの具体的な効果についてご説明します。

 

1.血流改善

シトルリンは血流を改善する効果がありますが、それには一酸化窒素(NO)を生成するという働きが大きく関わっています。

 

一酸化窒素と言えば、石油ストーブ、焼却炉、自動車の排気ガス、ボイラーなどから発生し、大気汚染問題や酸性雨を引き起こす窒素化合物の1つです。そのため悪いイメージを持っている方がいらっしゃるかもしれませんが、健康維持には欠かせない大切な物質なのです。

 

これについては、1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞したルイス・J・イグナロ博士の研究によって明らかになりました。

 

一酸化窒素は血管内で生成されている物質であり、血管の平滑筋を弛緩させて拡張する働きがあります。それによって血流が改善され、体内の隅々まで充分に栄養や酸素を行き届かせることができます。

 

また、血管内におけるコレステロールの付着や血栓の発生を防いだり、血管の肥厚を抑制する働きがあります。

 

つまり、シトルリンが一酸化窒素を生成すると、血管を柔らかくして広げて、血流を促進してくれることになるのです。

 

期待できる健康効果
むくみの解消

むくみは、不要な老廃物や水分が排出されずに体内に溜まってしまうことが原因で発生します。そのため血流を改善させれば、老廃物等の排出が促進されますので、むくみの解消に役立ちます。

 

冷え性の改善

冷え性は体は温かいにもかかわらず、末端である手や足などの体の一部が冷えてしまう状態のことです。特に女性に多い症状で、手袋や靴下などで対策を講じているようです。

 

原因は末梢血管の血行不良です。一般的に血行不良になりやすいのは、筋肉の量や筋肉の運動量が少ない人であり、そのような人は血の巡りが悪くなると言われています。そのため女性に冷え性が多いと考えられているのです。

 

そこで体内にシトルリンを吸収すれば冷え性の改善が期待できるのです。シトルリンで末梢血管を拡張して血流を促進すれば手足の冷えの問題を解決できます。

 

記憶力・集中力のアップ

脳への血流が少なければ、記憶力や集中力を高めることはできません。それは脳にエネルギーが行き届かないからです。頭がボーッとしたり、脳疲労が発生したり、体がダルくなるなどの症状が出て、記憶力や集中力を高めることができません。

 

そこで、血流を改善することによって、脳が活性化して、記憶力や集中力をアップさせることができるのです。また、認知症の予防にも良いと言われています。

 

動脈硬化の予防

動脈硬化とは、動脈が硬くなり、しなやかさが失われて、血液の循環に支障が出る症状のことです。そうなると血管が脆くなり内膜にプラーク(粥腫)と呼ばれるコブができて中が狭くなってしまいます。そのため詰まりやすい状態になってしまうのです。

 

動脈硬化は心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、脳卒中などの病気になるリスクが高くなりますので気を付けなければなりません。血液の循環をスムーズにすれば、様々な病気を引き起こす動脈硬化を予防することができます。

 

血圧を下げる

シトルリンは一酸化窒素を産出すると、一酸化窒素が血管に柔軟性を持たせて拡張してくれますので、血圧を下げてくれます。

 

精力増強

血流が促進されると、海綿体への血液の流れがスムーズになりますので勃起力がアップして精力増強に繋がります。精力を増強するサプリメントにもよく使われています。

 

筋肉増強

シトルリンは血管を強く柔らかくする作用がありますし、また、血流がスムーズになると、体の隅々まで栄養素や酸素が運ばれますので、筋肉の増強に好影響を与えてくれます。

2.尿素回路(オルニチンサイクル)の活性化

シトルリンは肝臓内で尿素回路(オルニチンサイクル)の一部を構成しています。尿素回路とは、体に有害なアンモニアを無毒化して尿素に変換するサイクルのことです。

 

尿素回路の流れでは3つの遊離アミノ酸が、「オルニチン」→「シトルリン」→「アルギニン」という形で変化しています。

 

その中でシトルリンがアルギニンに変化する際に一酸化窒素が生成されるのです。この変化は一酸化窒素サイクルとも呼ばれています。シトルリンを摂取することによって尿素回路を活発にしますので、健康維持を促進してくれるのです。

 

もし、尿素回路が機能しなくなると、アンモニアが解毒されずに体内に残ってしまいますので、様々な不具合が発生します。

 

期待できる健康効果
肝臓や腎臓の機能をサポートする

尿素回路の一部となっていますので、摂取することによってアンモニアの解毒が促進され、肝臓や腎臓の機能をサポートしてくれます。

 

利尿作用

アンモニアを無害な尿素に変えるオルニチンサイクルを活性化してくれますので、利尿作用があると言えるでしょう。利尿作用は腎臓の仕事を軽減してくれます。特に夏場などに大量の水分を補給すると、腎臓の濾過機能が忙しくなり、大きな負担となってしまうのです。

 

そうなると腎機能が衰えてしまい、充分に役割を果たすことができなくなります。その結果、体内に不要な老廃物、水分、毒素などが溜まってしまい、むくみなどの原因になってしまいうのです。

 

シルトリンで利尿作用を促進すれば、腎臓にも良いですし、余分な老廃物を排出して健康維持に繋がります。

 

疲労回復

疲労はアンモニアと乳酸が体内に蓄積されることが主な原因となっています。そのためシトルリンで尿素回路を活性化すればアンモニアが排出されて疲労回復に効果があります。また、アルコール性疲労を抑制する効果もあります。

 

その他

その他には、免疫力アップ、体力や持久力の向上などの効果が期待できます。また、尿素回路が促進されれば、処理できないアンモニアが体内に残り汗や皮膚などに含まれることがなくなりますので、体臭や加齢臭の抑制などの効果もあるのです。


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