腎臓病の食事のレシピを考える

腎臓病の時は食事メニューの変更が必要

食事をする家族

 

 

腎臓病の時には、どのような食事を摂取したら良いか、お伝えしたいと思います。

 

もし、私たちが腎臓病にかかった時は、病院で診察を受けることになりますが、薬だけで治療することは難しく、食事メニューも変更する必要があります。

 

なぜなら、腎臓が弱っている時に普段と同じ料理を食べていると、濾過機能が正常に働いていませんので不要な物質が体内に蓄積されることになり、さらには腎臓に負担をかけて病状が悪化することになるからです。

 

ですから腎臓病の時の食事には、充分に注意しなければなりません。

 

腎臓病になった時は、

「特定の食品を食べてはいけない」という制限よりも、食べ方や量についての制限があります!

 

一般的に「タンパク質の過剰摂取を避ける」「塩分を控えめにする」「必要なエネルギーを確保する」「カリウムの摂取量を制限する」「リンの摂取量を制限する」の5つが重要なポイントであると言われています。

 

これらの5つのポイントは病状によって異なりますので、まず、自分の腎臓の状態を把握した上で、医師と相談して食事メニューを決めることが大切です。

 

もちろん、外食は極力避けなければなりません。なぜなら、成分のコントロールができないからです。

 

もし、どうしても外食しなければならないのであれば、場合によっては食事を残すことも必要になります。もったいないからと言って全部食べてしまってはいけません。例えば、塩分を制限しているのであれば、お味噌汁、漬物、ラーメンのスープなどを残しても良いでしょう。

 

いずれにしても、制限されているものを無理に食べないことが大切です。

 

人間の身体の中でも目立たない存在と思われがちな腎臓ですが、最近は関心を持つ人が増え、健康をテーマとしたテレビ番組でも特集を組まれるようになりました。腎臓は体に不必要な物質を振り分ける働きを持っています。つまり濾過してくれるのです。また、尿を作ったり、体内の水分量や体液の成分などをコントロールしてくれています。

 

そのため腎臓病になり、これらの機能が正常に動いてくれなくなると、健康面で大きな問題を抱えることになってしまいますので、一刻も早く改善しなければなりません。


腎臓病の食事で重要な5つのポイント

腎臓病の時は、腎臓に負担をかけない食事レシピを考えることが重要ですが、具体的にはどのような点に注意したら良いでしょう?5つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

1.タンパク質を過剰に摂取しないこと

タンパク質と言えば、私たちの体を作っている栄養素で必要不可欠なものです。しかし、過剰摂取すると尿素、クレアチニン、窒素化合物である尿酸などの有害物質になるのです。腎臓の働きが低下すると、これらの物質は排出されづらくなりますので、体内や血液中に蓄積されてしまうのです。そのためタンパク質の摂取量を普段より控えるようにしてください。

 

2.塩分の摂取量を抑えること

腎臓が正常に機能しなくなるとナトリウム(塩分)の排泄がうまく出来なくなります。すると、それが体の中に蓄積されることになりますので、浮腫み(むくみ)が発生したり、高血圧を引き起こします。高血圧は糖尿病や脂質異常症などと並んで心臓病の4大危険因子と呼ばれており、脳卒中、心不全、腎不全などの発生率を高めることになりますので、このような事態を避けるためにも塩分は控え目にしましょう。

 

3.必要なエネルギーを適切に摂ること

特に3大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質はエネルギー源として重要です。腎臓病の時はタンパク質の量は制限されることが多いため、その他の栄養素が不足しないように気をつけてください。ただし、必要だからといって摂り過ぎてはいけません。適量を摂取するようにしましょう。

 

4.カリウムの摂取量を制限すること

カリウムは体内の筋肉や神経を正常に働かせるために必要不可欠な栄養素なのですが、腎臓の機能が弱っていると尿の排出量が減少し、カリウムが体内に残ってしまいます。それによって「高カリウム血症」になってしまうのです。高カリウム血症になると筋肉がしびれたり、心臓の不整脈、心臓麻痺などの要因になることもありますので注意してください。

 

5.リンの摂取量を控えること

リンは骨や歯の生成に欠かせないだけでなく、生命維持にも関わっている大切な栄養素です。しかし、腎機能が低下すると、リンが体内に残りやすくなるため、「高リン血症」になってしまうのです。高リン血症になると歯や骨がもろくなり、石灰化により脳卒中や心筋梗塞などの原因になるのです。リンは特に慢性腎不全の際に摂り過ぎないようにしましょう。

 

 

これらの5つのポイントを踏まえて食事レシピを考えてください。そのためには、どの食材にどのような栄養素が含まれているかを知る必要があります。病院の担当医と打ち合わせたり、腎臓病宅配食を試してみても良いでしょう。

調理でのワンポイントアドバイス

調理をする女性

 

 

腎臓病になった時は、食事メニューに注意しなければなりませんが、その際のワンポイントアドバイスをお伝えします。

 

1.「だしのうまみ」や「素材の味」を引き出す

腎臓病になると、どうしても調味料を控え目にしなければなりません。そのため味が薄くなり、物足りなさを感じてしまうことが多いのです。そこで、「だしのうまみ」や「素材の味」を引き出すような調理法に変えてみましょう。

 

味の調整が難しい時は、お酢、レモンの酸味、ショウガ、スパイスなどを加えるのも1つの方法です。

 

2.主食に低タンパクご飯を利用する

普段の食事に低タンパクご飯を利用すれば、主食であるご飯のタンパク質を減らすことができます。それによって、おかずである肉や魚のタンパク質を増やすことができますので、メニューを豪華にすることができます。

 

低タンパクご飯はレトルトパックで販売されていますので、電子レンジで温めるだけで食べられます。

 

3.エネルギーを不足させないように工夫する方法

塩分やタンパク質を制限すると、どうしてもエネルギー不足になることがあります。そこで調理法を工夫することで補うことが可能です。例えば、油は1gで約9kcalのエネルギーがありますので、揚げ物や炒め物を作ることによってエネルギーをアップすることができます。また、野菜を食べる時に植物油でドレッシングを作っても良いですし、マヨネーズやバターを活用する方法もあります。

 

その他には砂糖を使うやり方もあります。砂糖1gで約4kcakのエネルギーがありますので、卵焼き、煮物、ホウレンソウの胡麻和え、酢の物、カレーに加えるなど、工夫してみましょう。


外食について

腎臓病になると料理は自分で作ったものを食べるのが理想的です。なぜなら、外食で出てくる料理は、どれだけの成分が含まれているか把握するのが難しいからです。

 

そのため社会人として働いているのであれば、職場へお弁当を持っていくケースが多くなります。

 

しかし、やむを得ず外食をしなければならないこともあるでしょう。そんな中で最近はメニューの栄養成分の一覧表を公開している飲食店もありますので、それらのお店を利用すると安心できると思います。

 

それでもメニューを選ぶ際に、塩分が控え目でタンパク質が少ないメニューを見つけることは難しいのが現実です。そこで外食をする際の5つのポイントをご紹介します。

 

1.野菜中心のおかずを選択する
2.肉や魚の料理はできるだけ少なくする
3.麺類や汁物のつゆは全部飲まない
4.漬物や佃煮は控える
5.調味料は醤油、塩、ソースを使わずに、香辛料やお酢を上手に活用する

 

また、料理にどれくらいの成分が含まれているか知っておくことも大切です。そこでサラリーマンの方が外食で主に食べるメニューの栄養成分の目安(1人分)をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

尚、下記の一覧表はあくまでも一般的な目安として考えてください。お店の料理によって数値が異なります。

種類

料理名

エネルギー(kcal)

タンパク質(g)

塩分(g)

ごはん類 ポークカレー 754 22.0 2.5
  野菜カレー 686 10.2 2.7
  かつ丼 893 28.8 4.3
  ビビンバ 550 10.2 1.7
  チャーハン 754 14.2 2.6
麺類・パン 天ぷらソバ 459 24.0 4.9
  たぬきソバ(汁は残す) 376 12.5 4.7
  ラーメン 443 21.6 6.0
  冷やし中華 467 19.6 4.7
  あんかけヤキソバ 517 19.4 3.6
  チキングラタン 647 31.6 2.9
  スパゲティミートソース 597 23.2 2.7
  きのこスパゲティ 563 16.2 2.5
  ミックスサンドイッチ 389 12.4 1.8
おかず デミグラスソースハンバーグ 558 28.2 2.1
  ロールキャベツ 264 15.0 2.0
  ポテトコロッケ 305 7.4 0.5
  焼き餃子 420 21.2 3.3
  春巻き 369 11.6 1.1

 

 

※「毎日の食事のカロリーガイドブック」:女性栄養大学出版部刊

 

★比較的オススメの料理
野菜カレー、ビビンバ、チャーハン、たぬきソバ(汁は残す)、きのこスパゲティ、ミックスサンドイッチ、ロールキャベツ、ポテトコロッケ、春巻き

 

★避けたほうが良い料理
かつ丼、ラーメン、冷やし中華、あんかけヤキソバ、チキングラタン、スパゲティミートソース、デミグラスソースハンバーグ、焼き餃子

腎臓病の食事で重要なこと関連ページ

腎臓にしじみが良い理由は?
腎臓に良い食べ物として「しじみ」が有名ですが、それはなぜでしょう?しじみに含まれているオルニチンという成分が腎臓の働きを軽減してくれることが大きな理由ですが、それ以外にも有効な成分が含まれています。そのため腎臓に良いのです。
スイカは腎臓にいいの?
腎臓に良い食べ物と言われているスイカですが、本当などうなのでしょうか?その根拠や食べる際の注意点などについてお伝えしています。カリウムが多い食材のスイカは必ずしも、腎臓に良いとは限らないのです。特に腎臓病を患っている方は気を付けてください。

ホーム クレアギニンEX しじみにんにく極み タウリンサプリ ペポカボチャの種の効果 ノコギリヤシ